2025年度の福岡県久留米市での実地研修の模様をご紹介します。
2025年|福岡県久留米市|実地研修 1〜3回目の模様
1回目|2025年9月11日(木)-14日(日)|福岡県久留米市

1日目| 説明会/市内視察|うどん打ち体験
2日目| ぶどう農作業研修 fruitelier中村果樹園 中村美紗さん
3日目| 夏野菜 オクラ・空心菜農作業研修 中村農園 中村優太さん
4日目| 市内視察 巨峰ワイナリーなど
1日目9/11(木)|久留米の温かな食文化と、地域への理解から始まるスタート
研修初日は、西鉄久留米駅での集合から幕を開けました 。まずは久留米市役所を訪問し、農政課の戸上課長より地域の農業特性や就農環境について丁寧なレクチャーを受け、研修生はこの地に根付く農業への理解を深めました。



その後、地元で愛される「たけ屋」にて、久留米のソウルフードである「うどん打ち」を体験。代表の加藤さんの指導のもと、自らの手で生地を打つことを通じて、地域の食文化の一端に触れました。宿泊先での懇親会では、地元の豊かな食材を囲みながら、これからの研修に向けた期待を語り合う温かなひとときとなりました。



2日目9/12(金)|「フルトリエ」で学ぶ、観光農園と果樹農業の最前線
2日目は、観光農園としても名高い「株式会社フルトリエ」を訪問しました。代表の中村美紗さんのもと、1日をかけてじっくりと農作業研修を実施。果樹の管理や収穫のポイントを学びながら、消費者が直接訪れる「観光農園」ならではの細やかな気配りや、経営の工夫についてもお話を伺いました。昼食は併設された「カフェ フルトリエ」で、農園の恵みが詰まったメニューを堪能。ただ作物をつくるだけでなく、いかにして付加価値を高め、地域のファンを増やしていくか、果樹農業が持つクリエイティブな側面を肌で感じる実践研修となりました。



2日目9/13(土)|早朝の活気とともに。中村農園で培う農業の実践力
3日目は、澄んだ空気の中で「中村農園」の中村優太さんのもと、本格的な農作業研修に挑みました。プロの現場のスピード感や、一つひとつの作業に込められた意図を直接教わることで、研修生の動きもより実践的なものへと変化していきました。休憩時には「道の駅くるめ」を訪れ、地域の農産物が一堂に会する活気あふれる市場を視察。生産から販売までの流れを意識しつつ、夕方までしっかりと汗を流しました。中村さんとの対話を通じて、若手農家が抱く農業への情熱をダイレクトに受け取った、密度の濃い1日となりました。



4日目9/14(日)|筑後の歴史を仰ぎ、新たな決意を胸に帰路へ
最終日は、研修の振り返りと久留米の歴史・文化に触れる時間を過ごしました。宿泊先のチェックアウト後、筑後国一之宮として知られる「高良大社」を参拝。展望台からは、研修を行ってきた久留米の街並みと広大な筑後平野を一望し、この豊かな土地が育む農業の可能性を改めて噛み締めました。最後に地域の特産品が集まる「地場産くるめ」を視察し、全日程を終了。西鉄久留米駅にて解散の時を迎えましたが、4日間を通じて久留米の「人・食・技術」に深く触れた研修生たちは、それぞれの胸に新しい農業への決意を刻み込みました。

2回目|2025年10月23日(木)-28日(日)|福岡県久留米市

1日目| 説明会/市内視察
2日目| レタス類(サニー・グリーン・玉)農作業研修 井口農園 井口彰大さん
3日目| いちご農作業研修 永尾農園 永尾陽介さん
4日目| 市内視察 酒蔵など
1日目10/23(木)|最新鋭の技術に触れ、久留米の農業を俯瞰する
10月の久留米研修は、JR・西鉄久留米駅での集合からスタートしました。初日のメインプログラムは、株式会社福岡九州クボタでの最新鋭農業機械の視察研修です。自動操舵トラクターやドローンなど、スマート農業の最前線を走る機械を間近に見学し、省力化と効率化が進む現代農業の姿を学びました。夕方には宿泊先である「藤乃山別邸」へ。静かな環境の中で行われたオリエンテーションでは、これからの3日間で何を学び、どう自身のキャリアに繋げていくか、期待に胸を膨らませるひとときとなりました。





2日目10/24(金)|「井口農園」で学ぶ、プロのこだわりと生産の現場
2日目は、井口彰大さんが営む「井口農園」を訪れました。午前・午後を通してじっくりと農作業研修を行い、作物の成長を支えるきめ細やかな管理技術を教わりました。昼食には、地元の名物「本家 山賊鍋」を囲み、地域の人々に親しまれる食のボリュームと温かさを実感。午後も引き続き土に触れ、井口さんとの対話を通じて、一人の生産者として作物とどう向き合い、どのようなこだわりを持って市場へ届けているのか。その情熱をダイレクトに受け取る、密度の濃い1日となりました。



3日目10/25(土)|「永尾農園」での実践を通じ、農業のやりがいを深掘りする
3日目は、永尾陽介さんの「永尾農園」にて研修を実施しました。前日の研修で得た基礎を活かしつつ、永尾さんの指導のもとでさらに一歩踏み込んだ作業に挑戦。研修生たちも作業の手つきに慣れ、現場のスピード感を肌で感じながら汗を流しました。夕方には、地元のスーパーでの買い出しを通じ、地域の農産物がどのように流通し、食卓へと繋がっているのかを視察。プロの農家さんから学んだ「現場の知恵」と、生活者としての「食」が結びつき、農業という仕事の多角的な魅力を再発見する時間となりました。



4日目10/26(日)|文化の香りに触れ、久留米の魅力を胸に次のステップへ
最終日は、久留米市の文化の象徴である「石橋文化センター」を訪問。広大な庭園を自由見学し、美しい自然と芸術が融合した空間で、4日間の充実した研修を静かに振り返りました。お昼には久留米駅にて解散となりましたが、最新技術の視察から始まり、情熱ある農家さんとの出会い、そして地域の文化まで。久留米の農業のポテンシャルを全身で体感した研修生たちは、確かな手応えを感じながら、それぞれの次なる挑戦へと踏み出していきました。

3回目|2025年12月4日(木)-7日(日)|福岡県久留米市

1日目| 説明会/就農・移住定住勉強会
2日目| 小松菜・ほうれん草農作業研修 岡光照園 岡光照さん
3日目| 正月用花材(松・ウラジロ)研修 コガファーム 古賀明徳さん
4日目| アンケート・ポートフォリオ作成など
1日目12/4(木)|農業研究の最前線「農研機構」を視察
研修のスタートは、西鉄久留米駅への集合から始まりました。初日の研修は、久留米市にある「農研機構 九州沖縄農業研究センター」の視察です。日本の農業技術の発展を支える研究現場を訪問し、最新の栽培技術や品種開発についての説明を受けました。研修生たちは、日々進化する農業科学の重要性を改めて認識し、自身の目指す農業のあり方をより広い視点で見つめ直す、貴重なインスピレーションを得る時間となりました。


2日目12/5(金)|「岡光照園」で学ぶ、葉物野菜栽培の神髄
2日目は、岡光照園の岡氏のもとで、小松菜やほうれん草の栽培研修に挑みました。ハウス内での作業を中心に、小松菜の収穫から、選別、包装といった出荷までの一連の流れを実践。講師の岡氏からは、単なる作業手順だけでなく、消費者に選ばれる高品質な野菜を育てるためのこだわりや、経営上の工夫についても座学形式で深く学びました。自らの手で丁寧に収穫し、商品へと仕上げていく過程を通じて、プロの農家としての細やかな気配りを肌で感じる1日となりました。



3日目12/6(土)|「コガファーム」で体験する、正月を彩る伝統花材の現場
3日目は、一ノ瀬親水公園付近に圃場を構えるコガファームにて、この時期ならではの伝統的な研修を行いました。お正月を彩る「松」や「ウラジロ」といった花材についての座学を受け、実際に圃場での収穫作業に挑戦。普段の野菜栽培とは異なる、伝統文化を支える花材特有の扱い方や選別基準を学びました。山の畑という自然豊かな環境の中で、地域の資源を価値ある商品へと変えていくプロの知恵に触れ、農業が持つ多様な可能性を再発見する機会となりました。


4日目 12/7(日)|地域の暮らしを知り、未来への一歩を踏み出す
最終日は、宿泊先での移住定住勉強会と意見交換会から始まりました。久留米市役所提供の資料を参考に、地域での暮らしや支援制度について具体的な説明を受け、研修生同士でこれまでの歩みを振り返りながら熱心に意見を交わしました。4日間の研修を通じて、最先端の研究から伝統的な農産物まで、久留米農業の層の厚さを体感した研修生たち。最後は西鉄久留米駅にて解散となりましたが、それぞれの胸にはこの地で得た確かな手応えと、未来への決意が刻まれていました。
