2025年度の千葉県匝瑳市での実地研修の模様をご紹介します。
2025年|千葉県匝瑳市|実地研修 1〜3回目の模様
1回目|2025年9月25日(木)-28日(日)|千葉県匝瑳市

1日目| 説明会/市内視察
2日目| A班花き農作業研修 (株)うざわ・園芸
B班 植木・園芸作業研修 石橋緑建(株)
3日目| A班植木・園芸作業研修 石橋緑建(株)
B班花き農作業研修 (株)うざわ・園芸
4日目| 市内視察
1日目9/25(木)|匝瑳市の歴史と自然、地域の人々に触れるオリエンテーション
研修の初日は、千葉県匝瑳市の魅力を多角的に知ることからスタートしました 。JR八日市場駅に集合後、まずは市民ふれあいセンターにて、市の農林水産課や地域おこし協力隊の方々から、匝瑳市の農業の現状や暮らしについて熱のこもった紹介を受けました 。その後、市内の視察へ向かい、美しい野手浜(ので浜)海岸や「のさか花の広場」を訪問 。広大な自然環境と観光資源を肌で感じることで、これから始まる研修への士気を高めました 。夕食は懇親会を行い、地域の方々や仲間との交流を通じて、匝瑳市の温かなコミュニティに触れる充実した1日となりました 。






2日目9/26(金)・3日目-9/27(土)|植木と園芸のプロに学ぶ、伝統の技術と現場の心得
2日目と3日目は、A・Bの2つの班に分かれ、匝瑳市が全国に誇る「植木」と「園芸」のプロフェッショナルのもとで本格的な農作業研修に挑みました 。鵜澤氏が営む「うざわ・園芸」では、長年の経験に裏打ちされた細やかな技術指導を受け、植物を育てる喜びと厳しさを体感 。



また、石橋緑建株式会社では、石橋会長から大規模な植木生産や緑化事業の現場について直接学びました 。研修生たちは、単なる作業の習得にとどまらず、プロ農家が大切にしている「土づくり」や「品質へのこだわり」といった経営哲学に触れ、自身の将来像をより具体的に描き出す貴重な実践の場となりました 。



4日目9/28(日)|歴史ある景勝地を巡り、地域との繋がりを再確認する
研修最終日は、宿泊先での振り返り説明会から始まり、匝瑳市が持つ深い歴史と文化を巡るフィールドワークを行いました 。まずは天神山公園を訪れ、地域の風景を心に刻んだ後、国の天然記念物にも指定されている「安久山の大シイ」を視察 。その圧倒的な生命力を前に、自然を守り育てることの尊さを再確認しました 。さらに、日本最古の大学とも称される「飯高檀林(妙雲山飯高寺)」を訪問し、静寂の中に漂う歴史の重みを感じながら、4日間の研修を締めくくりました 。最後は八日市場駅で解散となり、研修生たちは匝瑳市での多くの出会いと学びを糧に、それぞれの次なるステップへと踏み出しました 。

2回目|2025年10月9日(木)-12日(日)|千葉県匝瑳市

1日目| 説明会/就農勉強会・施設栽培ハウス視察
2日目| A班 ピーマン・冬野菜農作業研修 あっぴいちゃんFarmいとう
B班 落花生・冬野菜農作業研修 (農)佐瀬ファーム
3日目| A班 落花生・冬野菜農作業研修 (農)佐瀬ファーム
B班 ピーマン・冬野菜農作業研修 あっぴいちゃんFarmいとう
4日目| 市内視察
1日目10/9(木)|就農の道のりを知り、自身の未来と重ねるスタート
匝瑳市での実地研修は、JR八日市場駅での集合から幕を開けました。初日は「市民ふれあいセンター」にて、先輩農家である小出恵三さんを講師に迎えた就農勉強会を実施。小出さんが実際に就農に至るまでの経緯や、直面した課題など、リアルな体験談に研修生たちは熱心に耳を傾けました。その後、小出さんのトマト圃場を外観から視察し、栽培のポイントについての座学も行われました。単なる技術習得だけでなく、一人の人間がどのようにして農業という道を選び、歩み始めたのか。そのストーリーに触れることで、研修生一人ひとりが自分自身の将来の姿を具体的にイメージし始める、意義深い初日となりました。



2日目10/10(金)・3日目10/11(土)|特産の落花生と野菜に触れ、現場の知恵を吸収する
2日目と3日目は、2つの班に分かれて匝瑳市の農業の最前線で研修を行いました。「あっぴいちゃんFarmいとう」の伊藤昌美さんのもとでは、ピーマンの片付け作業やリーフレタスの定植に挑戦。効率的な作業の進め方や、次の作付けに向けた準備の重要性を学びました。



一方、「佐瀬ファーム」の佐瀬洋樹さんの研修では、千葉県の名産である落花生の収穫と定植を体験。インタビュー形式の講話では、佐瀬さんの農業に対する情熱や経営感覚について直接お話を伺うことができました。泥にまみれ、作物に触れながら過ごした2日間は、技術の難しさと、それ以上に大きな「育てる喜び」を体感する貴重な機会となりました。



4日目10/12(日)|里山の歴史を歩き、地域文化の深さを知る締めくくり
最終日は、匝瑳市の美しい里山の風景と歴史を五感で楽しむ1日となりました。研修生たちは「里山ハイキング」に参加。「ふれあいパーク八日市場」から、日本最古の大学といわれる「飯高檀林(妙雲山飯高寺)」を目指して歩きました。秋の風を感じながら里山を巡り、ゴール地点では温かい汁物の振る舞いや、歴史ある檀林の静寂の中で行われたコンサートを見学。4日間の農作業で疲れた体を癒やすとともに、この地に根付く豊かな文化とコミュニティの温かさを実感しました。最後は八日市場駅で解散となり、研修生たちは匝瑳市での深い学びと絆を胸に、それぞれの帰路につきました。



3回目|2025年10月30日(木)-11月2日(日)|千葉県匝瑳市

1日目| 説明会/就農・移住定住など勉強会
2日目| ソーラーシェアリング・大豆農作業研修 ㈱おひさま畑
3日目| チューリップ球根植付農作業研修 あっぴいちゃんFarmいとう
4日目| アンケート・ポートフォリオ作成
1日目10/30(木)|匝瑳市での未来を語り合う、熱意に満ちた座談会
研修の初日は、JR八日市場駅での集合後、「市民ふれあいセンター」にて移住定住に関する勉強会から始まりました。市の担当者から制度の説明を受けた後、和郷スタッフと研修生による座談会を実施。「農業にどのように関わりたいか」という具体的な計画から、今後の匝瑳市との繋がり方について、一人ひとりが自分の言葉で熱く語りました。ビジョンを描くことの難しさを感じつつも、他の研修生の意見を聞くことで新たな視点が得られ、地域と自分たちの未来を真剣に模索する、非常に濃密な対話の時間となりました。


2日目10/31(金)|ソーラーシェアリングの現場で、次世代農業の可能性を学ぶ
2日目は、匝瑳市が先進的に取り組んでいる「ソーラーシェアリング」の現場を体験するため、株式会社おひさま(天野さん)を訪問しました。太陽光パネルの下で行う大豆の管理や圃場の整備を通じて、再生可能エネルギーと農業を両立させる仕組みを実体験。講師の天野さんからは、新規就農者としての経験談や、匝瑳市で農業を営む魅力について伺いました。これまでの伝統的な農業の形にとどまらない、次世代の農業経営の可能性に触れることで、研修生たちは大いに刺激を受けた様子でした。



3日目11/1(土)|花の広場で汗を流し、地域の風景を自らの手でつくる
3日目は、地元の「あっぴいちゃんFarmいとう」の伊藤さんのもと、花の広場での農作業研修を行いました。今回は特に、地域を彩るチューリップの植え付けに向けた準備作業に尽力。丁寧な土壌管理や定植のポイントを教わりながら、自分たちが手がける作業が、やがて美しい風景として地域の人々や観光客を喜ばせることに誇りを感じながら汗を流しました。プロの農家さんの「美意識」や「地域を愛する心」に直接触れ、技術以上の大切な心得を学んだ実践の1日となりました。



そして、研修3日目の締めくくりに私たちが訪れたのは、八日市場本町通り商店街に佇む「ブックカフェぐるり」。店主の北條将徳さんは、東京・新宿育ちの元地域おこし協力隊です。移住からわずか数年で、築180年の古民家を改装し、地域の新たな交流拠点をつくり上げた北條さんに、移住のきっかけや起業への想いを伺いました。



4日目 11/2(日)|食のイベントで実感する、農業の可能性と地域の絆
研修最終日は、香取市の橘ふれあい公園で開催された「たちばなパークフェス」に参加しました。広大な自然の中で多彩なアクティビティが展開される中、特に注目を集めたのが株式会社和郷が係っている「甘トマト」とピザーラのコラボキッチンカーです。研修生は、実際に甘トマトを贅沢に使ったピザを試食し、その濃厚な甘みと、異業種連携が次々と笑顔を生み出す光景に強い刺激を受けました。生産した作物がどのように地域を彩り、消費者に届くのか。その出口を肌で感じることで、4日間の研修は「農業の明るい未来」を確信する形で締めくくられました。


