令和7年度 参加自治体募集中

2024.11.11

実地研修2回目【秋田県三種町・大潟村】報告

開催日時

2024年11月5日(火)〜8日(金)

1日目|11/5(火) 研修詳細

時間内容
13:00秋田駅集合
14:00宿泊先 アグリスペースラボ チェックイン 
15:00~16:45大潟村松橋ファームにて里芋の農作業
17:00宿泊先 アグリスペースラボ 到着
17:00~19:00各自自由
19:00~21:00懇親会
[場所]
アグリスペースラボ

1日目|研修ピックアップ

15:00~16:45 大潟村松橋ファームにて里芋の農作業

大潟村松橋ファームの松橋 拓郎 さんから里芋の収穫について学びました。「大野芋」という福井県の品種を収穫いたしました。他の里芋と比べて粘り気があり、滑らかな食感が特徴です。煮崩れしにくく、煮物や揚げ物にするとその旨味が引き立ちます。特に煮物やおでん、スープに使われることが多く、その優れた食感と味わいから、料理に深いコクを加えることができます。収穫作業は、スコップを使って慎重に芋を掘り起こす工程で、土の中で里芋を傷つけないよう細心の注意を払いました。特に、里芋は土の中で根が絡み合うため、掘り出し作業には力が必要であり、体力的にも負担が大きい作業です。しかし、研修生全員が協力し合い、手分けして作業を進めることで、効率よく作業を完了させることができました。作業を通して、チームワークの重要性と農業における細やかな配慮の大切さを改めて実感しました。

講師:株式会社大潟村松橋ファーム
代表取締役 松橋 拓郎 さん
収穫作業前の講習
作業開始

19:00~21:00 懇親会

干拓博物館の案内をしてくださった藤村 ゆき さんと大潟村松橋ファームの松橋 拓郎 さんにもご参加いただき、親交を深めました。松橋さんからは里芋、藤村さんからは刈穂 龍湖(りゅうこ)という藤村さんが作っている日本酒の差し入れを頂きました。

協力して作った秋田の郷土料理「きりたんぽ」
松橋さんから頂いた里芋
藤村さんから頂いた日本酒
「刈穂 龍湖(りゅうこ)」
懇親会の様子

宿泊 アグリスペースラボ

アグリスペースラボは一軒家をリノベーションしたした施設で、快適な宿泊はもちろん、農産物の加工や、企画会議、交流会等の場所としても活用されています。

2日目|11/6(水)研修詳細

時間内容
8:30宿泊先 出発
9:00~12:00苗木・草花の栽培作業
有限会社 田村山林緑化農園
12:00~13:00お昼
13:00~16:00苗木・草花の栽培作業
有限会社 田村山林緑化農園
16:00~17:00移動・買い出し
17:00宿泊先 到着
17:00~各自自由

2日目|研修ピックアップ

9:00~12:00|13:00~16:00 苗木・草花の栽培作業 有限会社 田村山林緑化農園

田村山林緑化農園は、耐寒性植物や公園の低木、ビルの緑化で使用している植物などの生産・販売を行っている企業です。地球温暖化が進んでいる現代で都会のビルなどでは、グリーンカーテンなどを導入し緑化などの対策を行なっています。そのような環境改善や景観向上に貢献するため、専門的な知識と技術を活かして、さまざまな植物の苗を生産しています。また、仕入れはよりいい品質を手に入れるために県外の高山へ行くそうです。秋田だけでなく東北でも緑化のために苗などの生産をしている企業が少ないので珍しい企業で研修を行いました。また、秋田の伝統工芸品「曲げわっぱ」でも使用されている秋田杉の苗木の生産も行っています。

講師:有限会社 田村山林緑化農園 代表取締役 田村政則さん
作業の様子
集合写真

3日目|11/7(木)|研修詳細

時間内容
9:00宿泊先 出発
9:30~11:00原木椎茸の農作業
はたけやま椎茸園
11:30~12:00じゅんさいの館
12:00~13:50昼食
しばたんち
14:00~15:00秋田犬と歩くクアオルト
健康ウオーキング
16:00~17:00道の駅おが なまはげの里オガーレ
いとく(スーパー)
にて買い出し
17:20宿泊先 到着
17:20~各自自由

3日目|研修ピックアップ

9:30~11:00 原木椎茸の農作業 はたけやま椎茸園

秋田三種町に位置する、原木が5000~6000本ほど並ぶはたけやま椎茸園で収穫をしながら、原木椎茸について学びました。原木椎茸は秋・冬・春が収穫時期です。収穫までに時間がかかり、育成環境が自然に近いため手間とコストがかかりますが、その分味わい深い椎茸が生まれます。菌床椎茸との大きな違いは、「厚さ」です。実も固く歯ごたえがあります。講師の畠山さんは、元々農協の職員で農業の発展などの仕事に携わっておりました。現在の農園はお父様から譲り受け、原木椎茸のおいしさを消費者に伝えるために「しいたけまつり」というイベントを20年間行っているそうです。また、「原木椎茸でなければいけない」という消費者をつくって、収穫後は秋田市から能代市までご自身で配達に行かれるそうです。
また、お手伝いとして田舎ぐらし大学みたねの笹村 優樹 さんにも来ていただき収穫後には、その場で炭火焼きをして頂きました。しっかりとした食感と濃厚な風味、豊かな香りが特徴で椎茸が苦手な方もいましたが美味しそうに沢山食べていました。はたけやま椎茸園の椎茸は化学物質不使用なので安心して食べられます。

講師:はたけやま椎茸園 畠山 勝己さん
田舎ぐらし大学みたね
笹村 優樹 さん
原木椎茸
収穫の様子
収穫した椎茸
炭火焼き椎茸
集合写真

12:00~13:50 昼食 しばたん家

田舎ぐらし大学みたね 会長 柴田 千津子 さんの「しばたん家」では、1回目の研修で仕込んでおいた干し柿の試食を行いました。出来上がった干し柿を柴田さんに調理していただき、さまざまな料理やスイーツに変身させていただきました。食べることを通じて、加工の楽しさと深い味わいを実感することができました。
また、お弁当や漬物(なた漬け・ビール漬け)、はたけやま椎茸園で収穫した椎茸を使って、セリと椎茸のバター醤油炒めも作っていただきました。さらにコーディネーターの三浦基英さん、講師の笹村 優樹さん、山田 善政さん、畠山 勝己さん、相原 信孝さんにもご参加いただき、昼食をとりながら親交を深めました。さらに前回講師として来ていただいた柿木さんからお土産として「柿のドライフルーツ」をいただきました。

田舎暮らし大学 みたね 会長 柴田 千津子さん
1回目の研修で仕込んだ干し柿
講師の方々との交流の様子
お弁当
奥)なた漬け 手前)ビール漬け
椎茸とセリのバター醤油炒め
柿ゼリー
柿のドライフルーツ

14:00~15:00 秋田犬と歩くクアオルト 健康ウオーキング

天気が悪く、予定していたウォーキングはできませんでしたが、その代わりに秋田犬とのふれあいの時間を楽しむことができました。講師の相原 信孝さんは1回目の研修のクアオルトの時もお世話になりました。参加者一人ひとりが犬と触れ合い、優しく撫でたり、一緒に写真を撮ったりして、癒しのひとときを過ごしました。

講師:相原 信孝さん
秋田犬のマサ
マサとの触れ合い
集合写真

4日目|11/8(金)|研修詳細

時間内容
9:00宿泊先 チェックアウト
9:30~11:30松橋ファーム&日本酒
プロジェクト
[場所]
大潟村公民館
11:30~13:00お昼
14:00秋田駅 解散

4日目|研修ピックアップ

9:00 チェックアウト

宿泊先での集合写真
宿泊先の建物前で集合写真

9:30~11:30 松橋ファーム&日本酒プロジェクト

大潟村松橋ファームと福禄寿酒造のコラボレーションによる「農家がつくる日本酒プロジェクト」は、農業と酒造りを結びつけたユニークな取り組みです。このプロジェクトでは、松橋さんが手掛ける「純米吟醸 農醸」という日本酒が作られています。一般の方もプロジェクトに携わり、醸造過程を見守りながら、最後には自分たちが関わった日本酒が完成する喜びを体験します。完成した酒は、自分の名前をボトルに刻むことができるため、まさに「自分たちの日本酒」という感覚を味わえます。このプロジェクトは2017年から一般販売が開始され、その後も多くの支持を受けています。特に、2020年以降のコロナ禍では、オンライン交流会やハイブリット型の酒蔵見学を開催し、直接参加できない状況下でも多くの人々にプロジェクトの魅力を伝える工夫がなされました。こうした新しい形の交流方法を取り入れたことにより、地域の魅力を発信しながらも、参加者との繋がりを保ち続けました。さらに、毎年行われる「稲の花見会」は、プロジェクトの中でも特にユニークなイベントです。田んぼで育てられた酒米を使ったお酒を楽しみながら、田んぼの花が咲く風景を眺めるこの会は、参加者にとって自然の恵みを感じる特別なひとときとなっています。このように、単にお酒を作るだけでなく、地域の風景や文化、自然との繋がりを深めることができる「農家がつくる日本酒プロジェクト」は、参加者にとっても大きな学びと癒しの場となっています。

講師:株式会社大潟村松橋ファーム
代表取締役 松橋拓郎さん
講習の様子
純米吟醸 農醸
純米吟醸 農醸 贈呈
集合写真

3回目の研修は、2025年6月27日〜30日です。6月の研修では、三種町に宿泊しながら農業研修、「世界じゅんさい掴み取り選手権大会」の運営を行います。次回の予定はこちら

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