開催日時
2025年9月18日(木)〜21日(日)
1日目 9月18日(木)
| 13:00 | 集合 伊予西条駅集合 | |
| 13:15 | 研修説明会 | ご挨拶|研修スケジュール説明 西条市役所 〒793-8601 愛媛県西条市明屋敷164番地 Tel:0897-56-5151 |
| 13:30 | 西条市について紹介 | 西条市役所職員の方|西条市の特徴や魅力の紹介 |
| 14:15 | 水めぐりツアー 徒歩編 (ガイド有) | 西条市観光物産協会 (担当:藤田様 ) 西条市観光交流センター(駐車場は手前ではなく奥側) |
| 16:30 | 水めぐりツアー 車編 (ガイド無) | 弘法水→加茂川左岸うちぬき公園 |
| 18:00 | 懇親会 | 秋の風物詩 「西条いもたき」 in 加茂川河川敷 西条市中野加茂川河川敷 (トリム公園) └雨天の為、場所変更 |
| 20:40 | 宿泊先 チェックイン | 古民家宿「縁側のとき」 〒791-0527 愛媛県西条市丹原町関屋甲76-1 |
13:30〜西条市について紹介
西条市役所の担当職員の方々より、市の多様な魅力について説明をいただきました。西条市は、四国屈指の工業都市としての顔を持つ一方、豊富な地下水資源を背景に、麦、柿、キウイフルーツ、イチゴ、メロンなどの多様な農産物を生産している点が特徴です。しかし、現在は農業従事者の減少や経営耕地面積の縮小という大きな課題に直面しています。この課題を克服し、農業の持続的な振興を図るため、「第3期西条市総合計画基本計画」に基づいた取り組みが進行中であると解説がありました。具体的には、既存の農家支援事業の強化に加え、新規就農者への手厚いサポートなどを展開し、地域農業の未来を切り開く施策が積極的に進められていることが分かりました。


14:15〜水めぐりツアー
約1時間にわたる水巡りツアーを通して、その豊かな地下水の恵みを体感しました。ガイドさんの丁寧な説明により、西日本最高峰・石鎚山系の伏流水が地中に蓄えられ、市内の至る所から湧き出す「うちぬき」の仕組みと重要性を学びました。各地の湧水スポットを巡り、その清らかで冷たい水を実際に味わい、市民の生活と文化に深く根付いた「水の都」西条の魅力を深く感じることができました。



18:00〜「西条いもたき」懇親会
研修の初日夜には、西条市の秋の風物詩である「西条いもたき」を囲み、温かい懇親会を開催しました。この会には、西条市役所の職員の方々をはじめ、翌日以降の実地研修でお世話になる地元の農家さんにも多数ご参加いただきました。郷土の味覚を堪能しながら、和やかな雰囲気の中で、研修生と農家さんの相互紹介が行われました。意見交換も活発に行われ、農業への思いや地域の情報が飛び交い、参加者全員が強固な繋がりと、実りある学びの予感を感じる、大変有意義な時間を過ごすことができました。※雨天のため、河原の会場は見学のみとなりました。



宿泊 古民家宿「縁側のとき」
輝らり果樹園の金光さんご夫妻が運営されている古民家宿「縁側のとき」に宿泊しました。
西条市の里山に佇む「縁側のとき」は、日当たりの良い縁側が自慢の一棟貸し古民家宿です。農や自然と共に生きてきた人々の暮らしを感じながら、日常をリセット。「縁側」でのんびりしたり、サイクリングに出かけたりと、ゆったりとした時間を楽しめます。


2日目 9月19日(金)
| 8:45 | 出発 | |
| 9:00 | 農作業研修|果樹 | 取組紹介、ぶどう・イチジク座学・収穫・出荷作業 山内政志さん(PENTA FARM) |
| 12:15 | 昼休憩 | 周ちゃん広場 〒791-0508愛媛県西条市丹原町池田290番地 |
| 13:30 | 農作業研修|果樹 | ぶどう・栗収穫・出荷作業予定 山内政志さん(PENTA FARM) |
| 17:45 | 宿泊先 到着 | 古民家宿「縁側のとき」 〒791-0527 愛媛県西条市丹原町関屋甲76-1 |
9:00〜&13:30〜 農作業研修
講師 山内政志さん(PENTA FARM)
PENTA FARMの山内政志さんから果樹や観光農園等の取り組みについて深く学びました。座学では、山内さんが就農に至った経緯や、「お客様の『美味しい』を直接聞きたい」という思いから、キッチンカー出店や店舗運営、そして観光農園へと事業を多角化してきたプロセスが紹介されました。また、西条市の丹原地区の土地状況を解説いただき、この地域で盛んに生産される作物、そして山内さんが中心となって地区全体を観光農園エリアとして盛り上げている連携の状況もお教えいただきました。午前中は、ぶどうやイチジクの栽培に関する座学と実習を行いました。特にイチジクについては、収穫の見極め方、栽培方法、病気への対応といった専門知識を深めました。昼食後は、地域農産物の集積地である「周ちゃん広場」を見学し、西条市の食の魅力を確認。午後の研修では、PENTA FARM周辺の果樹園を巡り、耕作放棄地の現状や、新たな観光農園を立ち上げた新規就農者の事例を視察しました。さらに、栗の毬栗取りなどの農作業実習にも取り組み、地域の多様な農業を体感する、非常に充実した一日となりました。





3日目 9月20日(土)
| 8:30 | 出発 | |
| 9:00 | 2班に分かれて研修を行います。 A班|農作業研修|ぶどう B班|農作業研修|ピーマン・小松菜 | A班|金光史さん・金光祐二さん(輝らり果樹園) B班|鎌田正一さん・鎌田広大さん・鎌田竹広さん(㈲鎌田農園) |
| 12:20 | 昼休憩 | [候補]SOILIKKLE(ソイリクル) 西条市丹原町寺尾346-1 |
| 13:30 ~ 16:30 | 2班に分かれて研修を行います。 A班|農作業研修|ピーマン・小松菜 B班|農作業研修|ぶどう | A班|鎌田正一さん・鎌田広大さん・鎌田竹広さん(㈲鎌田農園) B班|金光史さん・金光祐二さん(輝らり果樹園) |
| 17:45 | 宿泊先 到着 | 古民家宿「縁側のとき」 〒791-0527 愛媛県西条市丹原町関屋甲76-1 |
9:00〜A班&13:30〜B班 農作業研修
講師 金光史さん・金光祐二さん(輝らり果樹園)
研修では、愛媛県西条市でぶどうや等を栽培する「輝らり果樹園」の金光史さん・祐二さんご夫妻を訪問しました。ご夫妻からは、温暖な気候という恵まれた環境を活かし、どのようにして就農に至り、高品質な果物を生産しているのか、その熱い経緯を伺いました。座学でぶどう栽培の基本を学んだ後、美しいハウスでぶどうの収穫作業を実践。粒の見極め方や、観光客を迎え入れるための観光農園のお手伝いにも取り組みました。さらに、果樹の生育環境を整えるための圃場の整備作業にも従事。「一口食べた時の笑顔」を大切にするご夫妻の姿勢と、生産から観光まで手がける6次産業化の現場を体感する、実り多い研修となりました。





輝らり果樹園の金光史さん・金光祐二さんから、輝らり果樹園の取り組みの紹介、圃場にてぶどうの収穫、販売、針金撤去などの研修します。
9:00〜B班&13:30〜A班 農作業研修
講師 鎌田正一さん・鎌田広大さん・鎌田竹広さん(㈲鎌田農園)
研修では、(有)鎌田農園を訪れ、鎌田正一さん、広大さん、竹広さんの三代にわたる農園の取り組みについて学びました。座学では、施設園芸に力を入れている同農園のハウス栽培の特徴や、高品質な作物を育てるための育苗技術への深いこだわりをご紹介いただきました。この技術が、安定した収穫と品質を支えていることが理解できました。その後、隣接する圃場へ移動し、ピーマン、小松菜、春菊といった多品目にわたる実践的な農作業の見学と体験。また、地域に人気の直売所である「周ちゃん広場」への出荷体制についても詳しく学び、生産から販売までを見据えた経営戦略の重要性を体感しました。多品種を効率よく管理する技術と、地域に根差した販売戦略を学ぶ、充実した研修となりました。





4日目 9月21日(日)
| 9:00 | 説明会 | 次回のスケジュール |
| 9:40 | 宿泊先チェックアウト・出発 | |
| 10:00 | 成龍酒造 視察 | 成龍酒造(うちぬきの水を使用) 愛媛県西条市周布1301-1 |
| 11:30 | SAIJO BASE 視察 | SAIJO BASE(西条まつり だんじり展示) 西条市明屋敷131-2 |
| 12:00 | 解散|伊予西条駅 |
成龍酒造 視察
1877年創業の成龍酒造を視察し、蔵に流れる歴史と酒造りの神秘的な空気を体感しました。酒の鍵となる仕込み水には、西条市の霊峰・石鎚山系を源とする弱軟水の地下天然水(うちぬき)を使用。この地の恵みが、酒の繊細な味わいを生み出していると説明を受けました。蔵では、梅酒の仕込み風景を見学し、職人の技と情熱を間近で感じました。視察の最後は、お酒の試飲を通じて、故郷の恵みが詰まった唯一無二の味わいを堪能しました。



SAIJYO BASE 見学


次回は2回目の実地研修です。
2025/10/9-12
1日目| 説明会/JA周桑勉強会など
2日目| 葉わさび農作業研修 アグフィールド(株) 伊藤嘉浩さん
3日目| 青ネギ・里芋農作業研修 ㈱だんだん村 丹下世知規さん
4日目| 市内視察 石鎚山など