1日目 11月23日(土)
13:30 | 鹿屋市役所バス停 集合 | |
錦江町ご案内 | 前田 雅典さん | |
14:30 | 実地研修・スケジュール説明 | |
15:00 | 焼酎原料に関する座学・座談会を予定 | 会社概要、焼酎原料サツマイモなどについて 笹原農園 笹原政夫さん |
錦江町地域活性化協議会取組紹介 | 錦江町地域活性化協議会 大山さん、久保さん、前田さん | |
意見交換会 | ||
18:00 | 懇親会 | 会費:4,500円 |
13:00 錦江町ご案内
講師:前田 雅典さん
錦江町地域活性化協議会 事務局の前田雅典さんにトロピカルガーデンかみかわに連れて行ってもらい、錦江町の概要についてお話しいただきました。
14:30 実地研修・スケジュール説明
15:30 焼酎原料に関する座学・座談会を予定
講師:笹原農園 笹原政夫さん
笹原農園は、九州農業試験場が育成したサツマイモ品種「黄金千貫(こがねせんがん)」を約20町歩の広大な農地で栽培しています。昭和41年に登録されたこの品種は、焼酎用や澱粉用として広く活用され、ホクホクとした食感と優しい甘みから、ふかし芋や天ぷら、菓子の素材としても人気です。
栽培は11月に苗の育成を始め、3月からの植え付けに向けて1トンもの堆肥を投入するなど、徹底した土づくりを行います。肥料設計は家族の協力のもと、2月には「リフレッシュ」と呼ばれる肥料で病気対策を実施。さらに、イノシシやアナグマ、サルの被害を防ぐ野生動物対策も行い、自然と共存しながら高品質なサツマイモを生産しています。
また、池田地区の活性化を目指して本格芋焼酎「池田旗山」の生産にも取り組んでいます。池田産のサツマイモや米を原料に、八三岳の伏流水を使用するという徹底した地産地消のこだわりが特徴です。6年前に始まったこのプロジェクトは、地域の農家と連携し、年に一度の数量限定生産を行っています。現在では、ふるさと納税の返礼品としても人気を博しており、“幻の焼酎”として話題です。香りは甘く、スッキリとしたまろやかな口当たりが特徴で、オンザロックで飲むのがおすすめです。
16:30 錦江町地域活性化協議会(iddo)の取り組み紹介
講師 運営責任者 大山明人さん(錦フロンティア代表取締役)
同運営責任者 久保勇太さん(錦江町議会議員)
事務局長 前田雅典さん(株式会社三共建設)
錦江町地域活性化協議会(iddo)の取り組み紹介、研修生との意見交換を行いました。
錦江町地域活性化協議会は、株式会社和郷との連携を軸に、これまでの3年間の取り組みを一区切りとしつつ、今後も地域の未来を見据えた活動を継続しています。特に農業分野においては、生産から販売までの一貫した支援体制の強化を目指しています。農業における課題は「作ること」よりも「売ること」にあるとの考えのもと、販路拡大や付加価値の創出に取り組んでいます。
錦江町は、過去15年から16年の間に人口が約13,000人から約5,000人にまで減少する深刻な状況に直面しています。この現状を打破するため、協議会では「移住者の受け入れ」に加え、「関係人口」の増加にも力を注いでいます。町外の人々が町と関わる機会を増やし、ふるさと納税や体験型ツーリズムを通じて、持続的な地域活性化を目指しています。
協議会の活動を支えるのは、地元の熱意あふれる若手メンバーたちです。中でも注目を集めるのが、東京の企業を退職して議員となった久保氏と、兵庫の企業を退職して錦江町地元の企業に勤務している前田氏の存在です。久保氏は「戻ってくるのをやめろ」と言われる中で、信念を貫き、挑戦を続ける“バカもの”として地域の希望の星になっています。高齢化が進む議会において、久保氏の行動力は地域活性化の大きな推進力となっています。
これまでの3年間の取り組みはひとつの節目ですが、錦江町地域活性化協議会の挑戦はまだまだ続きます。地域資源を生かした新たな事業の創出や、テクノロジーを活用した農業の変革、そして人と人のつながりを強化する「関係人口」の増加など、多面的なアプローチを通じて、錦江町の未来を切り拓こうとしています。
18:30 懇親会@食楽彩酒 ◯我利多
講話をいただいた笹原農園の笹原さんより、さつまいもと講話の中に登場しました、数量限定で展開される芋焼酎「池田旗山」の差し入れがありました。市場に出回っていな”幻の焼酎”と揚げたてのさつまいもの天ぷらをみんなでいただきました。錦江町は海の幸も山の幸も、焼酎の品揃えも素晴らしくて、どれも美味しくいただきました。
宿泊先 ユクサおおすみ海の学校
禁煙
WiFi無料
シャワールームはブースごろに分かれている。
シャンプー・リンス・ボディソープは備え付けあり。
タオル(有料レンタル)
2日目11月24日(日)
宿泊先出発 | ||
8:30 | 移動 | 朝食・昼食の買い出し |
9:30 | ・神舞体験を通じた地域交流 iddo ・閉校する池田小学校を未来に繋ぐ壁画アート制作(地域交流) | 錦江町地域活性化協議会 久保さん、松脇さん |
12:30 | 昼休憩 | |
13:30 | 大隅半島神社巡り | 片山宮司 |
16:30 | 移動 | |
17:00 | スーパーおおやま | 夕食・翌日朝食の買い出し |
18:00 | 宿泊先 到着 | ユクサおおすみ海の学校 |
9:30 旗山神社 神舞体験を通じた地域交流
講師 久保勇太さん、松脇政友さん
旗山神社は錦江町城元にある歴史ある神社です。伝承によれば、島津家九代忠国公の時代、肥後国志目岐岳から良竹を移植し、旗竿山として「旗山大明神」を勧請したとされています。この神社にはかつて48種類の神舞が伝わり、六月灯や新嘗祭で舞われていました。しかし、昭和39年の鳥居建立を機に途絶えていました。
平成に入り、地元住民の熱意で神舞保存会が結成され、平成7年、15年、19年には新嘗祭で「鬼神舞」や「長刀舞」などが復活しました。現在、人口減少に伴う後継者不足を懸念し、川北・川南地区以外の住民も巻き込んで伝統を守り続けています。今回はその神舞を研修生の皆さんにも体験していただきました。
11:00 閉校する池田小学校を未来に繋ぐ壁画アート制作
池田小学校は、明治12年に旗山小学校として創設され、明治25年に池田尋常小学校と改称し現在地に移転しました。昭和53年には創立100周年を迎え、記念式典が盛大に開催されました。今年度(令和6年度)で146周年を迎え、地域に根差した教育活動を展開してきました。
昭和56年には「山坂達者」研究推進校に指定され、竹林内にアスレチック施設「竹の子ランド」を設置。交通安全教育にも力を入れ、昭和59年度から20年連続で「交通安全子供自転車競技大会」県大会優勝、全国大会出場の実績を誇り、平成3年には全国表彰を受けています。
近年は児童数減少に伴い競技大会への出場が難しくなっていますが、池田地区の地場産業を活かしたサツマイモ栽培や、地域伝統の「神舞」継承活動に力を注いでいます。また、令和7年3月31日の閉校を前に、児童が体育館の壁に描いた「壁画アート」が未来へのメッセージとして残されました。
▼facebookより
13:30 大隅半島神社巡り・錦江町の魅力を探る
講師 片山さん
大隅半島の神社を片山さんにご案内いただきました。巡った神社は、旗山神社、北尾神社、若宮神社、華瀬神社、鵜戸神社、藤山神社、菅原神社、高穂神社の8つ。片山さん独自の見解で神社ごとの祀られる神様や由来などについて知ることができました。
3日目 11月25日(月)
宿泊先 出発 | ||
8:30 | 移動 | |
9:00 | 農作業研修 ジャガイモ種芋切り・トラクター試乗 | 上堀内 弘樹さん |
12:00 | 昼休憩 | |
13:00 | 農作業研修 サツマイモ掘り | 笹原さん |
17:00 | スーパーおおやま | 夕食・翌日朝食の買い出し |
18:00 | 宿泊先到着 | ユクサおおすみ海の学校 |
9:00 農作業研修 ジャガイモ種芋切り・定植・トラクター試乗
講師 上堀内 弘樹さん
鹿児島県錦江町にある上堀内弘樹さんの農場で、ジャガイモの栽培に関する実践的な農業研修を行いました。研修では、ジャガイモの種芋を切り分ける作業や定植作業を体験し、トラクターを使用した畑の整備についても学びました。種芋の切り方や植え付けのポイント、適切な土壌管理の重要性など、現場ならではの知識と技術を実感する貴重な機会となりました。初心者から経験者まで楽しみながら学べる内容で、農業の魅力を深く知ることができる研修でした。
13:00 農作業研修 サツマイモ掘り
講師 笹原農園
鹿児島県錦江町にある笹原農場で、サツマイモ掘りに関する農業研修を実施しました。研修では、収穫作業の基本から実践までを体験し、サツマイモの適切な掘り方や根を傷つけない方法を学びました。さらに、笹原農場で栽培されている品種「黄金千貫(こがねせんがん)」の特徴や、土壌作りから収穫後の管理まで、一連の生産プロセスに触れる機会もありました。現場での学びを通じて、地域特産品の魅力や農業の奥深さを実感する研修となりました。
4日目 11月26日(火)
9:00 | 説明会 宿泊先にて | アンケート記入 次回予定確認 交通費精算など |
10:00 | 宿泊先チェックアウト | |
11:00 | 小鹿酒造 視察 | サツマイモ加工工程・酒蔵見学 |
12:30 | 鹿屋市役所バス停 解散 |
11:00 小鹿酒造 見学
小鹿酒造は、鹿児島県鹿屋市吾平町に位置し、焼酎造りにおいて「天と地と人」の調和を大切にしています。天の恵みとして、国見山地の照葉樹林から湧き出る清涼な地下水を使用。大地の力は、直営農場約50haと契約農家約100haで栽培される良質なさつまいもから得ています。さらに、人の技と心として、杜氏たちが自然の声に耳を傾け、五感を研ぎ澄ませながら焼酎造りに取り組んでいます。これらの要素が融合し、鹿児島の食文化を支える焼酎「小鹿」が生まれています。
2回目の次回は、雄川の滝トレッキング、じゃがいも定植・収穫、ブドウ浜田農園視察などを予定しています。
2回目の予定はこちら
2024/12/20-23
1日目|雄川の滝トレッキング
2日目|じゃがいも定植・収穫/大根櫓ライトアップ
3日目|じゃがいも定植・収穫/新規就農・移住定住勉強会
4日目|クラシックブドウ浜田農園視察
※天候などにより変更になる場合がございます。